彼女はアマチュアの元M女。今はSに転向している。
彼女はやはり、SMにセックスを持ち込むのは邪道だと考えている。男がM女を緊縛して、そこからエロに走るのは、SMプレイを理解していないからだと思っている。
彼女が言うには、M女は自分が耐えられる範囲内で責められても感じないという。自分が耐えられる範囲ぎりぎりのプレイでも、感じないという。耐えられる限界を少し越えたプレイを挑まれた時、初めて感じるらしい。
自分の限界を越えたプレイをされた場合、M女は耐えることで精一杯で、何も考えることができなくなる。頭の中が真っ白になってしまう。その、頭の中が真っ白になってしまう感覚が、快感なのだという。
大事なことは、限界を越える範囲がほんの少しだということ。大きく越えてしまってM女に身の危険を感じさせてしまうと、彼女は恐怖感のためにSMの世界に入り込めなくなってしまう。
SM的エクスタシーについて。前回の最後に紹介したM女さんが、自身の日記の中でこれについてこう書いている。
『美しく縄を施された身体の中の渦巻く欲望はどう伝わるんだろう?
痛みに耐えることで「許し」に似た安心感を得る自分はどう映るんだろう?
私の奥底に ある ほんとは とても厭らしく汚い だけど 真っ直ぐで透き通るような感覚…
醜くて 綺麗で 自分でも目を背けてきたのに 否定仕切れず 抗えない感情…』
ここに書かれている感覚は、一見難解である。だがもしかすると、苦痛系M女さんがこの文章を読めば、ああ、この感覚だと、素直に理解できるのかもしれない。
そう思ってここに転載した。
セックスのエクスタシーと、SMプレイのエクスタシーは違うらしい。
これは、M女さんではなく、ある女王様の話。彼女は、セックスでいくこともできるし、SMでいくこともできる。
だが、やはりSMプレイでいくというのは、セックスの感覚と全然違うらしい。
この女王様は、M男くんを縛る時、裸にさせない。着衣のまま縄を掛け、着衣のまま縄を解く。SMでいくのに、男性器はまったく必要無いということなのだ。
一方、前回のトピックに登場したM女さん。彼女はセックスでいくことはできないが、SMプレイでいくことはできる。
そしてやはり、SMプレイでいく感覚は、セックスでいく感覚とは全然違うという。
では、SMプレイのときのいく感覚というのはどういうものかという話をしていた時、たまたまそばに居た男性がこう言い出した。
「それはもしかしたら、ランナーズ・ハイみたいなもの?」
例のM女さんは、我が意を得たりとばかりに同意した。
ランナーズ・ハイ。例えばマラソン・ランナーの苦しさ、辛さが頂点に達した時、脳内モルヒネであるβエンドルフィンなどが分泌される。それによって、ランナーは一種のトリップ状態になり、疲れなども感じなくなる。
苦痛系M女がいくという場合、これに近い状態になるのだという。
別の苦痛系M女さんの話。彼女も、セックスでいくことは無いという。
SMプレイでの絶頂感は、彼女によると「いく」というよりも「堕ちていく」感覚。はあらゆる感覚を研ぎすました結果、理性での感覚を自ら手放し、ゆるやかに委ねていく感じなのだという。
三人に共通しているのは、SMプレイにセックスを持ち込むことに対する不信感。痛みや苦痛の延長線上にSM的エクスタシーがあるとすれば、セックスのエロティシズムは邪魔なだけということだろうか。
これは、M女さんではなく、ある女王様の話。彼女は、セックスでいくこともできるし、SMでいくこともできる。
だが、やはりSMプレイでいくというのは、セックスの感覚と全然違うらしい。
この女王様は、M男くんを縛る時、裸にさせない。着衣のまま縄を掛け、着衣のまま縄を解く。SMでいくのに、男性器はまったく必要無いということなのだ。
一方、前回のトピックに登場したM女さん。彼女はセックスでいくことはできないが、SMプレイでいくことはできる。
そしてやはり、SMプレイでいく感覚は、セックスでいく感覚とは全然違うという。
では、SMプレイのときのいく感覚というのはどういうものかという話をしていた時、たまたまそばに居た男性がこう言い出した。
「それはもしかしたら、ランナーズ・ハイみたいなもの?」
例のM女さんは、我が意を得たりとばかりに同意した。
ランナーズ・ハイ。例えばマラソン・ランナーの苦しさ、辛さが頂点に達した時、脳内モルヒネであるβエンドルフィンなどが分泌される。それによって、ランナーは一種のトリップ状態になり、疲れなども感じなくなる。
苦痛系M女がいくという場合、これに近い状態になるのだという。
別の苦痛系M女さんの話。彼女も、セックスでいくことは無いという。
SMプレイでの絶頂感は、彼女によると「いく」というよりも「堕ちていく」感覚。はあらゆる感覚を研ぎすました結果、理性での感覚を自ら手放し、ゆるやかに委ねていく感じなのだという。
三人に共通しているのは、SMプレイにセックスを持ち込むことに対する不信感。痛みや苦痛の延長線上にSM的エクスタシーがあるとすれば、セックスのエロティシズムは邪魔なだけということだろうか。
よく言われる言葉。夫婦の数だけ、夫婦の形がある。SMも同じことかもしれない。変態の人数だけ、SMの形がある。
これは、あるSMバーに勤めているM女さんから聞いた話。彼女は、鞭で打たれるのが大好きなMっ子。一本鞭も乗馬鞭も大好き。とにかくきつい鞭ほど感じてしまうらしい。
ところが、こんな素敵なMっ子に、なかなかパートナーが付かない。理由は、
「私、エロが駄目なんです」
彼女が言うには、きつい鞭を受けている時は自然にMのスイッチが入る。打たれているうちに、恍惚となってしまう。
ところが、S男がキスをしてきたり、お乳やあそこを触ってきたり、何かエロいプレイをし始めてくると、とたんに昂奮がさあっと冷めてしまうのだそうだ。彼女がS男に求めるものは、あくまで鞭の痛さであって、エロではないのだ。
つまり、彼女とプレイするということは、キスもせず、おっぱいも揉まず、あそこに指も何も突っ込まず、ひたすら鞭を振り続けるということになる。それを聞くと、大抵の男は引いてしまうのだそうな。
まあ、男はみんな、エロが好きだからね。それに、他のことは一切許されないで鞭だけ振り続けるってのは、きっとけっこう苦痛だと思う。退屈するだろうし。
そんな訳で、彼女にはなかなか良い出会いが訪れないのだった。
言っておくが、彼女は特別ではない。鞭好き、蝋燭好きな女の子は、みんな多かれ少なかれ、こういう感覚を持っているような気がする。
痛みや苦痛に快感を感じる度合いが高ければ高いほど、セックスの快感が淡白になるという、そういう相関関係はありそうな気がする。
この半年くらいの間に、私は何人もの苦痛系M女さんと話をする機会を得た。それは、SMの世界で苦痛系のM女さんの比率が意外に大きいせいでもあると思うが、もしかするとこれは運命かもしれないなどと思っている。
つまり、私は今、苦痛系のM女さんのことを学ぶべき時期に来ているのだ。
そんな訳で、私は一度、そういう彼女たちから聞いた話を纏めてみようと思った。私自身の考え方を整理するということも目的の一つだが、もし私のコラムを読んでくれている苦痛系M女さんが居たら、さらに色々な話を聞かせてもらいたいなどと思っているのだ。今回のシリーズは、そんなきっかけ作りのつもりでもあるのだ。
そんな訳で、これから何回かに分けて、苦痛系M女さんから聞いた話を載せていく予定だ。
最後に、ちょっと別の話を付け加えておきたい。
これは、あるSMクラブに勤めているM女さんの話。彼女も、鞭打ちプレイ大好き人間であった。
そんな彼女にある日付いたお客さんの話なのだが、彼は2時間のプレイを希望し、その2時間の間中、お触りもせず、他のプレイも一切せず、延々と彼女を鞭打ち続けたらしい。鞭好きの彼女もさすがに気持ちが悪くなってきて、その客に頼んで鞭打ちプレイを中止してもらったと言う。
世の中は広い。エロ抜きでひたすら鞭打たれ続けていたいM女も居れば、エロ抜きでひたすら鞭打ち続けていたいS男も居るのだ。
この二人の間にいつの日か、運命の出会いの時は訪れるのだろうか。
これは、あるSMバーに勤めているM女さんから聞いた話。彼女は、鞭で打たれるのが大好きなMっ子。一本鞭も乗馬鞭も大好き。とにかくきつい鞭ほど感じてしまうらしい。
ところが、こんな素敵なMっ子に、なかなかパートナーが付かない。理由は、
「私、エロが駄目なんです」
彼女が言うには、きつい鞭を受けている時は自然にMのスイッチが入る。打たれているうちに、恍惚となってしまう。
ところが、S男がキスをしてきたり、お乳やあそこを触ってきたり、何かエロいプレイをし始めてくると、とたんに昂奮がさあっと冷めてしまうのだそうだ。彼女がS男に求めるものは、あくまで鞭の痛さであって、エロではないのだ。
つまり、彼女とプレイするということは、キスもせず、おっぱいも揉まず、あそこに指も何も突っ込まず、ひたすら鞭を振り続けるということになる。それを聞くと、大抵の男は引いてしまうのだそうな。
まあ、男はみんな、エロが好きだからね。それに、他のことは一切許されないで鞭だけ振り続けるってのは、きっとけっこう苦痛だと思う。退屈するだろうし。
そんな訳で、彼女にはなかなか良い出会いが訪れないのだった。
言っておくが、彼女は特別ではない。鞭好き、蝋燭好きな女の子は、みんな多かれ少なかれ、こういう感覚を持っているような気がする。
痛みや苦痛に快感を感じる度合いが高ければ高いほど、セックスの快感が淡白になるという、そういう相関関係はありそうな気がする。
この半年くらいの間に、私は何人もの苦痛系M女さんと話をする機会を得た。それは、SMの世界で苦痛系のM女さんの比率が意外に大きいせいでもあると思うが、もしかするとこれは運命かもしれないなどと思っている。
つまり、私は今、苦痛系のM女さんのことを学ぶべき時期に来ているのだ。
そんな訳で、私は一度、そういう彼女たちから聞いた話を纏めてみようと思った。私自身の考え方を整理するということも目的の一つだが、もし私のコラムを読んでくれている苦痛系M女さんが居たら、さらに色々な話を聞かせてもらいたいなどと思っているのだ。今回のシリーズは、そんなきっかけ作りのつもりでもあるのだ。
そんな訳で、これから何回かに分けて、苦痛系M女さんから聞いた話を載せていく予定だ。
最後に、ちょっと別の話を付け加えておきたい。
これは、あるSMクラブに勤めているM女さんの話。彼女も、鞭打ちプレイ大好き人間であった。
そんな彼女にある日付いたお客さんの話なのだが、彼は2時間のプレイを希望し、その2時間の間中、お触りもせず、他のプレイも一切せず、延々と彼女を鞭打ち続けたらしい。鞭好きの彼女もさすがに気持ちが悪くなってきて、その客に頼んで鞭打ちプレイを中止してもらったと言う。
世の中は広い。エロ抜きでひたすら鞭打たれ続けていたいM女も居れば、エロ抜きでひたすら鞭打ち続けていたいS男も居るのだ。
この二人の間にいつの日か、運命の出会いの時は訪れるのだろうか。
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